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| ■アタック富士山 |
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| 河口湖口5合目から吉田口登山道(吉田ルート)を登って8合目泊。翌日お鉢めぐりをして下山 [1泊2日] |
富士山頂を目指すコースは、静岡県側に須走口登山道(須走ルート)、御殿場口登山道(御殿場ルート)、富士宮口登山道(富士宮ルート)の3コース、山梨県側に河口湖口登山道(富士山有料道路=スバルライン)、精進口登山道、吉田口登山道(吉田ルート)の3コースがあります。精進口と吉田口(1合目から6合目まで)を利用して山頂を目指す登山者は、富士山有料道路の開通によって激減しました。特に精進口を利用する人はほとんどいませんが、歴史ある吉田口は、近年5合目までの整備が進み、ここを歩くハイカーが多くなってきています。ここでは山梨県側の富士山有料道路を利用して終点の富士山5合目からのコースを1泊2日で紹介します。(文中の下線部をクリックすると写真を表示します)
【出典・参考】新版 アタック 山梨百名山 実践コースガイド[編集・山梨メープルクラブ 発行・山梨日日新聞社 定価:1680円(税込)]=写真右
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[1日目]
富士山5合目駐車場を後に、売店や小御岳神社入り口前のロータリーを横切り、一般車乗り入れ禁止の車道を南東に歩く。溶岩の風化した砂礫(れき)の道は緩やかに下り気味。右上はるかに見えるは9合目あたり。眼下に広がる樹海と河口湖から山中湖にかけての富士のすそ野を見ながら吉田大沢西壁の末端、泉ケ滝で右に入る。直進すれば吉田口5合目の佐藤小屋だ。ダケカンバを中心とした樹林の緩やかな砂礫道を進む。樹林帯を出ると、落石時の避難用シェルターをくぐって6合目に着く。左下から吉田口登山道が合流する。
6合目には夏山シーズン中、安全指導センターや富士山警備派出所が開設され、気象掲示板も設置されている。標高2390m、左から下山道が合流してくる。眺望もにわかに開け、山中湖とその周辺から河口湖や西湖、御坂山塊、遠く八ケ岳や南アルプス、奥秩父の連山などを眺めることができる。ここから吉田大沢を右に見ながらジグザグ道を標高差で300mほど登ると7合目、最初の花小屋に着く。花小屋から日ノ出館、トモエ館、鎌岩館、富士一館、鳥居荘、東洋館と急しゅんな尾根上に山小屋が連続して建っている。ひと口に7合目といっても最初の花小屋は2700m、最後の東洋館は2935mだから235mの標高差がある。東洋館を過ぎると3100mに建つ太子館から8合目となる。日本第2位の北岳にある肩ノ小屋と同じ高さだ。
ひたすら登り続けてきて疲れも出てくる。赤茶けた溶岩の道は、頂上を見ながら登るだけに思うように足が前に進まない。人によっては高山病の症状も出てくるので注意が必要だ。太子館の上、3150mに建つ蓬莱館、3200mの白雲荘、3250mの元祖室、3350mの本八合目トモエ館、3400mの富士山ホテル、すぐ上の胸突江戸屋、3450mの御来光館を最後に山小屋は頂上までない。3000mを超えて8合目を登り切るのに標高差で350mは苦しい。従って明日の山頂でのご来光を拝みたいなら、できるだけ上の小屋に泊まりたいが、体調と相談しながら無理をしないことも大事だ。 |
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[2日目]
8合目から赤茶けた溶岩の道を頂上目指して登る。8合5勺をすぎ、数回のジグザグ道を登りきると、3560mの9合目。真新しい鳥居をくぐり石段を左に曲がりながら登ると、吉田口頂上に着く。8合目から約1時間40分。山頂でのご来光を拝みたいなら、余裕をみて日の出時刻より2時間ぐらい前に小屋を出たい。
北口本宮富士浅間神社奥宮、久須志神社のある場所は、火口を取り巻く3740mの久須志岳と大日岳との鞍(あん)部にあって、山小屋も4軒ほどある。神社に参拝したらそのまま南に進んで大日岳に登る。眼前にお鉢、剣ケ峰が見える小さい広場辺りでご来光を拝む。
ご来光を拝んだら富士浅間大社奥宮を目指す。大日岳、伊豆ケ岳、成就ケ岳を右に見て左側を巻く。銀明水のところで左から御殿場口が合流してくる。駒ケ岳を左に見て富士宮口の浅間神社奥宮に着く。ここは富士宮口の合流地点でもある。富士山頂郵便局前を通り、三島岳から馬ノ背を越え、最後の急登をあえいで登り切ると日本最高所、3776.2mの剣ケ峰である。
剣ケ峰には「日本最高所峰富士山 3776米」と記された石柱標識と二等三角点が設置されている。西側の侵食の進む大沢崩れのがけっぷちに建つ富士山測候所は無人観測になっている。東の大火口(大内院)は剣ケ峰より241mも低い。それを取り巻く火口壁も見ごたえがある。周囲360度の展望はいうことなし。
剣ケ峰を後に久須志神社に向かうが、右側の道は西安河原、内輪コースで、金明水から久須志岳を通って河口湖、吉田口に戻る。左は外輪コースで雷岩、割石を通って白山岳を経由して久須志岳から吉田口に戻る。展望を楽しみながら外輪コース一周に2時間ほどはみておきたい。久須志神社に戻って、帰路は山頂小屋の横から下る。
ブルドーザー道のジグザグ道を本8合目に下る。3400mに建つ富士山ホテルから登山道に戻るか、さらに下れば江戸屋の所で須走口分岐となる。標識が設置されているが、ガスられると須走口に下ってしまう恐れがあるので、特に注意する必要がある。須走口への道を右に見送って、ツバクロ沢の中のジグザグの下山専用道を下る。途中緊急避難所、チップ制公衆トイレ、獅子岩、シェルターなどを通り、6合目で登山道に合流するか、右の吉田口を下って、日蓮上人百日修行の地、経ケ岳の六角堂に参拝して5合目佐藤小屋から富士山有料道路5合目に戻る。 |
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【注1】富士山の標高は三角点が3775.63mですが、三角点北の岩が3776.24m。小数点以下を四捨五入すると3776mとなります。
【注2】2009年シーズンから山梨、静岡両県が4つある登山道(ルート)ごとに色分けした統一デザインの案内標識を設置しています。登山道名が入る部分が吉田口登山道(吉田ルート)は黄。文字は日本語、英語、中国語、韓国語で書かれています。分岐点などの案内標識以外に、規制・警戒、総合案内の3種類があります。 |
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◇参考タイム
◎1日目 富士急行線河口湖駅−(バス55分)−5合目−(4時間30分)−8合目
◎2日目 8合目−(1時間40分)−富士山(お鉢めぐり2時間)−(下山道4時間)−5合目 |
◇問い合わせ先
◎富士吉田市富士山課 TEL:0555-22-1111
◎富士河口湖町観光課 TEL:0555-72-3168
◎富士急山梨ハイヤー TEL:0555-22-1800 |
◇2万5000分の1地形図
◎富士山、須走 |
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