チャレンジ3776メートル登山総合案内-登山日程と御来光
■登山日程と御来光
登山日程と御来光
 富士登山することが決まったら、まずは登山日程の計画を立てましょう。体力を無視した詰め込みすぎの計画では最後までもちません。決して無理をせず、余裕を持ったスケジュールを組みましょう。
 山小屋での宿泊の有無、御来光をどこで見るか、渋滞をさけて確実に登る、ツアー登山に参加するなど、目的によって日程・行程は変わってきます。基本はアタック富士山のページを参考に予定を立ててください。

◇標高差・歩行距離・所要時間
 登山時間は山梨県側の吉田口登山道(吉田ルート)の場合、富士スバルライン5合目ロータリーを発着点として、登りは、

合目間 標高差 歩行距離 所要時間 合計
5合目→6合目 約85メートル 約1.8キロ 約40分 標 高 差 :約1415メートル
歩行距離:約7.5キロ
所要時間:約6時間

※ここでいう頂上とは久須志神社
※所要時間は休憩や渋滞等にかかる時間を除く目安
6合目→7合目 約310メートル 約1.2キロ 約60分
7合目→8合目 約400メートル 約1.5キロ 約100分
8合目→本8合目 約260メートル 約1.3キロ 約80分
本8合目→8合5勺 約90メートル 約0.5キロ 約20分
8合5勺→9合目 約130メートル 約0.6キロ 約30分
9合目→頂 上 約140メートル 約0.6キロ 約30分

 下りは、山頂から5合目までトータルで、距離約7.6キロ、所要時間約3時間15分(休憩や渋滞等にかかる時間を除く目安)。これらはあくまで参考タイムです。適宜休憩をとるなどして自分のペースに合わせた計画を立てましょう。出発前には休憩時間も含めた大まかな時間配分を書き出して、把握しておくとよいでしょう。さらに、初心者は決して1人で登らないことが、登山成功のコツです。以下も吉田口登山道(吉田ルート)を例に説明します。
◇1泊プラン
昼ごろ5合目出発→山小屋で宿泊→深夜、出発→日の出前に山頂到着→山頂で御来光→昼までに5合目へ
 「アタック富士山」でも紹介している富士登山のオーソドックスなパターン。1日目の昼ごろに5合目を出発。夕方、山小屋へ到着して夕食をとります。そのまま山小屋で仮眠して、深夜に山小屋を出発、山頂で御来光を迎えます。お鉢めぐりなどして8時ごろ下山開始し昼ごろ5合目へ。
 この日程は午前中に下山するので危険な雷にあう確率が低いという利点があります。ただし、週末・休日などは登山道(特に頂上手前)が御来光の時間前後には大渋滞になることもあります。逆算して、何合目の山小屋に宿泊するか、山小屋を何時に出発するか、きちんと計画を立てることが大事です。
◇日帰りプラン
早朝に5合目出発→7〜8合目で休憩→昼頃に山頂到着→夕方までに5合目へ
 早朝5合目で御来光を見たら出発。昼ごろに山頂に到着し、その後下山します。明るいので足下を把握できる分、夜に登るより安全。また、頂上付近が一番混む時間を避けることもできます。しかし予定より時間がかかり下山中に日が沈む危険や午後は雷の危険もあります。きちんと懐中電灯などの夜間用装備も用意することを忘れずに。また、時間を気にして先を急ぎがちなので、無理をせず休憩をきちんととることを心がけましょう。
◇ゆったりプラン
午前に5合目出発→自然・景色を楽しむ→山小屋で宿泊→起床・御来光→山頂へ→5合目へ
 午前中に5合目を出発。高山植物や景色を眺めながら、ゆっくり登ります。夕方に山小屋に到着し宿泊します。翌朝の御来光は山小屋前で迎えます。その後山頂を目指します。山頂で御来光を迎える人が原因で起きる登山道の渋滞を避けることができます。登り始めるのを朝に設定したり、前日から5合目に宿泊したりするのも手です。
◇のんびりプラン
1泊2日にこだわらず、2カ所以上の山小屋で宿泊
 例えば2泊以上して、「御中道」を歩いたり、吉田口登山道を1合目から登山または1合目まで下山しながら自然や史跡を散策するなど、スローライフに沿った富士山の楽しみ方もあります。せっかく来るのであれば、余裕を持って富士山をまるごと楽しみましょう。
◇ツアー登山
多彩な企画と比較的安価な費用、手軽さ、添乗員や登山ガイド(現地)が同行するなど安全・安心が魅力
 バスなどで各地を出発後、昼前から昼過ぎに5合目へ到着(出発地により多少前後)。その後初日は7〜8合目まで登り、山小屋へ宿泊(仮眠)。深夜から未明に山小屋を出発し、山頂で御来光を仰ぎお鉢めぐりなどをして、昼過ぎに5合目へ下山、帰路へというスケジュール(1泊2日)が一般的な富士登山のツアーです。
 お土産や下山後の温泉入浴付きなどのプラン、登山グッズのレンタルなどのオプションもあります。ツアーですので団体行動が基本となります。日程や登山行程などツアー内容を十分検討し、自分の体力や経験に合った無理のない企画を選んで参加しましょう。
 「富士登山バスツアー」として、『はとバスで行く富士登山』、『高速バスで行く富士登山』、『関西発 しっかり!安心サポート富士登山ツアー』などがあります。クリックしてご覧ください。
◇徹夜プラン
夕方に5合目出発→所々で休憩→日の出前に山頂到着→山頂で御来光→昼までに5合目へ
 夕方に5合目を出発して、夜通しで山頂を目指して登り、御来光を拝んだ後、下山するプラン。ただし、夜間は山小屋は宿泊者優先で休憩がとれるところは少ない(とれても有料のことが多い)ので、トイレもままなりません。また、先を急ぐあまり高山病や夜道の岩場では転倒などの事故が発生しやすいというデメリットもあります。
 さらに登山開始時間が遅いと、登山道の渋滞にまきこまれ、御来光の時間に頂上へ到着できない場合もあります。基本的にはこの日程はおすすめできず、特に初心者は厳禁です。
 なお、夜間に富士山5合目を発着点に夜通しで登下山する、いわゆる「弾丸登山」について、関係機関は「日本最高峰に一睡もせず登頂する無理な計画は、大事故につながる可能性もある」として自粛を呼び掛けています。
◇御来光を見る
 富士山頂で御来光を拝むことを富士登山の目標とする人は多くいます。ということは、日の出前の山頂近くの登山道は御来光を拝もうとする人々であふれかえります。特に、登山ピークを迎える週末やお盆休みは日の出前には大渋滞になります。なかなか前に進まない上、疲労もたまっているころ。日の出時刻を把握した上で、無理のない余裕のあるスケジュールを立てましょう。

時期 日の出時刻 時期 日の出時刻
7月1日〜15日 4:21〜4:29 8月1日〜15日 4:42〜4:53
7月16日〜31日 4:30〜4:41 8月16日〜31日 4:54〜5:05

 山頂でなくても、御来光は見ることができます。富士山吉田口旅館組合では安全対策として、「7合目での御来光、その後の山頂登山」をPRしています。登山者が増えたことで、山頂付近の急な上りに列ができるようになって「将棋倒し」になる危険性が指摘されています。2009年の夏山シーズンに御来光が確認できた日数を調査したところ、7合目の方が8合目よりも多かったとのことです(組合調べ)。体力に自信のない人、混雑が苦手な人は無理に山頂まで向かわず、山小屋前で楽しむのもよいでしょう。
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