「難易度ランク」登山の指標に

「難易度ランク」登山の指標に
 山梨県内にある山々の登山ルートを難易度ごとに分ける「グレーディング(ランク付け)」。続発する山岳遭難防止に向け、体力や技能に合った山を選んでもらう取り組みの一環として、県が2015年5月に発表。対象は1997年2月に選定した山梨百名山における登山ルート123カ所。難易度別に50のランク付けを行っている。外国人登山客の増加を踏まえて作った英語版と併せて県のホームページなどで紹介している。

 ランク付けは、目的地までの時間や標高差を基にした「体力度」、登山道の険しさを表す「技術的難易度」を組み合わせ、雪のない時期の好天候時を想定して評価した。

 体力度は1〜10の10段階。1〜3は「日帰りが可能」、4と5は「1泊以上が適当」、6と7は「1〜2泊以上が適当」、8〜10は「2〜3泊以上が適当」に相当する。技術的難易度は初心者向けのAから上級者向けのEまでの5段階。Aは登山道が整備済みで基本装備があれば登れるルートで、BからEは登山道に滑落などの危険箇所があり地図読みの能力などを要するルートに当たる。

 南アルプス山系の難易度が比較的高く、最難関の鋸岳から甲斐駒ケ岳への縦走ルートは体力度8、技術的難易度E。北岳から塩見岳への縦走ルートも同程度に難しく体力度9、技術的難易度Dと判定。また、外国人登山客も多い富士山は、1合目手前の馬返しからの登頂ルートが体力度6、技術的難易度B、富士スバルライン5合目からのルートが体力度5、技術的難易度Bとした。

 富士山の場合は、登山道開通期間の7月1日〜9月中旬を想定して示した。

 最も多いランクは体力度2、技術的難易度Aで37ルート(30.1%)。体力度5以上、技術的難易度C以上の難しいランクの10ルートは、すべて南アルプス山系だった。八ケ岳・秩父山系も全体的に難しめに評価した。

 山梨県のグレーディング内容は、2015年8月に作成した山梨百名山の紹介冊子に掲載したほか、インターネットで登山計画書などを提出できるウェブサイト「山と自然ネットワーク『コンパス』」でも見られる。

 2014年5月に長野市で開かれた中央日本4県サミットで、山梨、長野、新潟、静岡県がグレーディングの作成を確認。ランク付けは長野、新潟、静岡でも行っている。

山梨日日新聞社 YBS山梨放送
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