富士山最遠望の地

富士山最遠望の地
 富士山の周囲に海抜ゼロメートルが広がっていたとすると、計算上は最遠236キロ離れた地点から見える。しかし実際は山あり谷ありの複雑な地形によって、富士山のふもとでも見えなかったり、高い山からだと300キロも離れていても見えることがある。

 「富士山可視マップ」の権威、日本地図センター常務理事の田代博さんによると、富士山が見える範囲は、理論上では20都府県に及ぶ。一番遠い場所は和歌山県那智勝浦町の色川富士見峠で、富士山から322.9キロ離れている。2001年9月12日には、証拠となる写真が撮影されている。

 可視マップでは、富士山最遠望の地は東西南北にそれぞれあり、理論的には北端は福島県の花塚山、東端は千葉県銚子市、南端は東京都の八丈島という。このうち花塚山については、理論的にも手前の山の上にわずかに富士山頂が見えるだけで、天候や地形などの条件から愛好家の間でも「山頂を望むのは極めて困難」とされ、今まで何人もの人たちが挑戦するも、山頂を望む写真は撮影されていなかった。一方で、テレビ局がドキュメンタリー番組を組んだり、新聞が撮影を呼びかける特集記事を組んだりするほど熱を帯びた。



 2016年11月に花塚山からの撮影に成功したと、福島県川俣町の男性ら3人が2017年1月に発表。これで東西南北最遠望すべての場所での「証拠写真」がそろった。

山梨日日新聞社 YBS山梨放送
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