富士山安全指導センター

富士山安全指導センター
 標高2390メートルの富士山吉田口登山道6合目(山梨県富士吉田市上吉田字富士山北向5618)にあり、夏山シーズン中の7月から9月に開設。建物は鉄筋コンクリート平屋建てで、面積は81.8平方メートル。

 運営には、山梨県や富士吉田市、富士吉田署、観光業者などで組織する同センター運営協議会があたる。開設期間中は協議会から委託された警備員らが24時間体制で、安全登山指導、救急連絡、気象情報の提供、仮設トイレの管理、連絡掲示板管理および登山者数調査などの業務を行う。また、富士山警備派出所(富士吉田署管轄)も設置される。さらに山開き前の6月下旬には、吉田口登下山道の残雪量や、防護柵、案内看板、階段の状況などを調査・点検する。

 2015年の夏山シーズンは、7月1日〜9月14日の76日間開設。また今夏から同センター前に掲示板を設け、登山者に火山活動に関する情報を提供する。記載内容は、気象庁が発表する噴火警戒レベルや火山活動の解説情報などを予定。さらに開設期間中、7合目の救護所で救急搬送が必要な患者が出た場合に、登山者を救急搬送するための特殊な運搬車「クローラーダンプ」で5合目まで医師や看護師らと一緒に運ぶ。

 1980(昭和55)年8月、吉田大沢砂走り(現在は廃道)で死者12人を数える大規模な落石事故があったため、登山者指導のため山梨県が翌1981(昭和56)年の夏山シーズンから設置した。1992(平成4)年12月には、土石流で建物が全壊する被害に見舞われ、以後2シーズンは仮設プレハブで業務を行った。1995(平成7)年に旧施設の跡地に新たに建設。建物は石垣に密接した半地下式とし、落石や土石流が発生した際、屋根の上を流れ落ちる造りにした。強風による破損を考慮し、窓にはシャッターを付けた。また景観配慮のため、石垣には溶岩型のブロックを使用、センター外観は茶系で統一した。事務室や救護室、仮眠室などを設け、職員ら15人が宿泊できるという。

 連絡先は、電話0555(24)6223[開設期間のみ]。

山梨日日新聞社 YBS山梨放送
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