平成の新放水路で水位調整

平成の新放水路で水位調整
 1993(平成5)年7月に通水した山梨県の嘯(うそぶき)新放水路は、東京電力嘯放水路の北側約500メートルに建設された。富士河口湖町浅川に取水口を設置、富士吉田市内で東電嘯放水路と合流、桂川の支流・宮川に放水する。全長3048メートルの治水専用放水路。

 嘯山の地下を掘り抜いた治水トンネル部分は1469メートルある。富士吉田側の開水路部分は全区間が市道と隣接、住宅密集地にあるため、河川幅は変えずに河床を2メートル掘り下げ流量の増加に対応した。

 最大放水能力は毎秒22.21トンあり、東電分も含めると毎秒30トンに及ぶ。

 1983(昭和58)年の河口湖増水被害を契機に治水計画が練り直され、水位調整のための嘯新放水路が計画された。同年度から1987(昭和62)年度にかけ事前調査やトンネルの設計、宮川の改修工事が始まり、1989(平成元)年度からトンネルや開水路部分の工事に着手した。1993(平成5)年度に供用が開始され、1994(平成6)年度に付帯施設工事も含めて完工した。放水路事業費は50億円、このうちトンネル工事費は19億6000万円だった。

山梨日日新聞社 YBS山梨放送
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