若い感性を商品作りに伝統技術とコラボ

若い感性を商品作りに伝統技術とコラボ

 山梨県富士吉田市の富士吉田織物協同組合に加盟する若手の織物業者と、東京造形大の学生が連携し、新しい織物製品を開発する「富士山テキスタイルプロジェクト」。2009年8月にスタートした。2013年からは西桂町の織物業者も参加。

 山梨県によると、郡内地域の繊維業の生産額は一時、最盛期(1974年度)の4分の1近くまで減少し、近年は大量生産によって廉価な外国製品に押されている。また、郡内織物はOEM(相手先ブランドによる生産)が中心で、若者向けのブランドもなかった。停滞気味の地場産業を活性化とOEMからの脱却→自社製品の開発をねらい、同組合が大学側と交渉し、企画が実現した。

 プロジェクトでは織物業者がそれぞれ同大、同大学院の学生とペアを組み、学生のアイデアやデザインを業者が製品化、年に1回発会式を行っている。傘やジャケット、ストール、ネクタイ、座布団などできあがった製品は多岐にわたる。

 開発した製品は国内外で行われる展示会などで発表していて、市場からも好評を得ている。

 プロジェクトは当初、織物産地の活性化と同時に、繊維・デザイン業界を目指す学生が産地の現状を学び、アパレル業界に就職した際に郡内織物の魅力をPRしてもらうことを大きな目的にしていた。しかし現在では、織物業者と東京造形大の学生が連携して郡内織物の産地ブランドを立ち上げるだけでなく、プロジェクトを通して郡内織物に興味を持った学生が、市内の織物業者に就職するなどの広がりを見せている。

山梨日日新聞社 YBS山梨放送
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