富士山原始林

富士山原始林
(ふじさんげんしりん)

 山梨県富士河口湖町、鳴沢村の県有林と精進登山道両側約180メートルに及ぶ県有林(約8.1平方キロメートル)は1926(大正15)年2月24日に国指定天然記念物となった。その林の構成樹種はツガ、コメツガ、ヒメコマツ、シラビソ、イラモミ、ブナ、フジザクラ、クロソヨゴなど多数にのぼる。特に精進登山道に沿う大原始林は景観上からはもちろん、天然記念物としてその価値が高い。
富士山NET−富士山原始林
青木ケ原樹海を含む富士山原始林
青木ケ原樹海を含む富士山原始林
 精進湖畔の原始林は特に「青木ケ原樹海」として大切にされている。1986(昭和61)年の国体には天皇陛下がご来県され、親しくこの樹海をご観察された。

 このほか奥庭原始林、弓射塚原始林などもあり、海抜2,500メートル付近ではコメツガ、トウヒ、ヒメコマツ、シラビソ、オオシラビソ、ウラジロモミ、カラマツなどの自然林がある。不思議なことに山梨県内ではこの程度の海抜では必ずハイマツが出現するのに富士山原始林にはハイマツの分布が見られない。これは興味深いことだといわなければならない。

 また火山地域である富士山固有のマメザクラ、フジオトギリ、フジハタザオ、フジアカショウマ、オオサワトリカブト、メイゲツソウなども見受けられる。

 2009(平成21)年11月には文部科学省の諮問機関である文化審議会が、隣接する約8.2平方キロメートルを追加指定するよう文部科学相に答申。広さは約16.3平方キロメートルになり、名称も「富士山原始林及び青木ケ原樹海」に改められる。


山梨日日新聞社 YBS山梨放送
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