河口湖に浮かぶ富士五湖唯一の島

河口湖に浮かぶ富士五湖唯一の島
 河口湖のほぼ中央にある「鵜の島」。富士五湖の中で湖中に島があるのはここだけ。地質上からは御坂層である。富士溶岩流は、南岸まで迫っている。昔、この島の所属争いが湖南の勝山村と湖北の大石村であったとき、地質上御坂層であるため大石村の所属となった−という逸話がある。

 この島から縄文前、中期土器、石鏃(ぞく)、石斧(ふ)、石匙(し)、弥生中期の土器などが出土している。戦国時代に土地の人々が戦いを避難してきて年を越したといわれる。また、武田信玄が信州の戦いで捕虜にしてきた知久殿ら8人をここに収容しておいたが、その後、知久殿らは舟(船)津で生害された、と「妙法寺記」に記されている。

 島は周囲1.2キロメートル、広さ6429平方メートル、頂の標高859メートル。アカマツその他の緑濃い林におおわれる。島内には鵜の島神社があり、頂に弁天社が祭られている。毎年4月25日には例大祭が行われ「稚児の舞」が奉納される。また、緑の青葉と清らかな水をもとめて富士山麓の鳥類がここに集まり、小鳥の楽園となっている。秋には島全体が紅葉する。

 葛飾北斎の冨嶽三十六景「甲州三坂水面」にも鵜の島が描かれている。
富士山NET−鵜の島
鵜の島


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