巨大地震と火山活動

巨大地震と火山活動
 巨大地震の発生後は周辺の火山活動が活発になる傾向があり、1707年に起きた宝永地震では、発生から49日後に富士山が噴火している。東海地震が発生した場合、富士山の火山活動への警戒も必要とされる。

 マグニチュード(M)9クラスの巨大地震では岩板が大きく動くため、火山の地下にあるマグマだまりに影響を与えて、噴火などを引き起こすことが多い。

 2004年に起きたスマトラ沖地震(M9.1)や1960年のチリ地震(M9.5)でも、直後から数年後にかけて周辺の火山が噴火している。

 宝永地震は東海地震と東南海地震、南海地震が連動して発生した巨大地震。M8.4以上と推定され、東日本大震災が起きるまでは国内最大級の地震とされてきた。宝永地震が富士山のマグマだまりに影響を与えて、噴火を促したとみられている。

 宝永噴火は山梨県南東部から千葉県にかけての広い範囲で降灰が確認されていて、東海地震が発生した場合は震災と富士山噴火の複合災害となる可能性も指摘されている。

 政府の「富士山ハザードマップ検討委員会」がまとめた被害想定では、1707年の宝永噴火と同規模の噴火が起こった場合、降灰で農作物が販売できなくなるなど被害額は最大2兆5千億円を見込む。また、火山灰による目やのどへの健康被害は1250万人。交通機関では羽田や成田など6空港がまひし、東海道新幹線も大きく乱れる。

山梨日日新聞社 YBS山梨放送
当ウェブサイト上の掲載情報、写真等の無断複写・転載を禁止します。