馬返し「お休み処」

馬返し「お休み処」
 富士山吉田口登山道1合目下、標高約1450メートル、富士山頂までの起点となる北口本宮冨士浅間神社の登山門から約9キロ登った「馬返し」に今も残る山小屋・大文司屋(明大山荘)を、夏山シーズン中の一定期間「お休み処」として、1997年から地元の山梨県富士吉田市が開設している。

 開設期間中は、市民ボランティアや世界遺産ガイドマイスターなどが、給水や麦茶のサービス、観光パンフレットや麓から山頂まで登頂した登山者(希望者)に発行する「富士山登山認定書」の申請用紙の配布などを行う。また、避難小屋としての役割も併せ持つ。さらに、仮設トイレも設置する。

 2016年の夏山シーズンは、7月1日〜9月10日に開設。開設時間は各日9:00〜16:00。(天候により休業および開設時間の変更あり)

 富士山有料道路(富士スバルライン)の開通とともに、吉田口登山道1〜5合目を利用する登山客は減少した。しかし、1996年に吉田口登山道が「歴史の道百選」に選ばれたことを受けて以降、市は「歩いて登る」富士登山を勧める事業を展開。登山道および周辺を順次整備し、その一環として開設するようになった。

 開設期間は当初、富士山有料道路のマイカー規制期間に合わせて10日前後だったが、2002年からは7月後半と8月の土・日曜日にも拡大。さらに近年は、スローライフに沿った富士山の楽しみ方が人気を集めていることや、富士山の世界文化遺産登録、富士急行線富士山駅の開業、「馬返しバス」の運行など、麓からの登山が一層注目を集め、吉田口登山道を歩く人とともに、お休み処の利用者も大幅に増加。2011年からは開山期間中の毎日開設されるようになった。

山梨日日新聞社 YBS山梨放送
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