<安全登山> 低体温症・熱中症

<安全登山> 低体温症・熱中症
 標高が100メートル上がるごとに気温は0.6度下がるといわれている。甲府が明け方気温25度の熱帯夜でも、山頂は5度ぐらいという真冬の寒さ。さらに雨や風も体感温度を下げる。

 以前、北海道の大雪山系で起きた遭難事故は、夏山にもかかわらず低体温症によるものだった。低体温症とは、寒さや雨などで体の熱が奪われて起こる全身的な障害で、体温が34〜33度以下になると、体温を上げるために体が震えるなどの対寒反応が消え、錯乱や意識消失、不整脈などの症状が出る。30度以下になると死亡(凍死)例が多くなる。

 富士山は6合目以上になると、風雨をよける場所が山小屋などごく限られた場所だけになる。山の風雨は下界とは比べものにならない。まずは登山前に気象情報を入手し、荒天が予想される場合は登山を中止することが大事。登山中に荒天に遭遇した場合は、迷わず避難を。ぬれた衣服は素早く着替え、体温の低下を防ぐことが大切。

 逆に、好天の場合は直射日光がまともに当たる。そのような中での登山は体温の上昇を招き、熱中症にかかる危険性がある。症状としては疲労感やだるさ、めまい、動悸、頭痛などがまずあらわれる。帽子などをかぶり強い日差しを避け、こまめに休憩や水分を取るのが予防策。

 いずれの場合も、症状がでたら救護所などに避難し、適切な対応をとることが大事。

山梨日日新聞社 YBS山梨放送
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