富士山周辺の歴史、古文書から解く

富士山周辺の歴史、古文書から解く
 富士山周辺の歴史を探究する「すその路郷土研究会」は長年にわたり、富士山の麓に残された古文書などを読み解き、歴史を後世に伝える活動をしている。富士山が女人禁制だった時代に女性がひそかに富士山を遥拝した「女人天上」の場所を特定した実績もある。

 会は1972年に富士北麓地域の歴史などについて学び、社会に発信しようと地元住民らで結成。現在は週1回、富士吉田市内で古文書を読みながら内容について意見交換する。

 御師の家や民家、寺などに所蔵されている古文書を借り受けて研究している。成果は、本にまとめ発行。「富士山周辺の災害やその対応」「江戸時代の富士登山案内」などの内容について記した。本は、地元の学校に寄贈するなどしている。

 「女人天上」の場所を特定したのは1980年。同会によると、女性は原則、1872年まで2合目までしか行くことができず、登山道から外れた3合目付近で富士山を拝んでいたとされる。その場所は、いつしか判然としなくなったが、御師の家から見つかった資料をメンバーが読み解き、場所を特定した。

 研究会は、古文書を読み解く活動のほかに、女人天上へつながる遊歩道の整備や一般者向けの歴史散歩などを企画している。

山梨日日新聞社 YBS山梨放送
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