富士山世界文化遺産・構成資産 『小佐野家住宅』

富士山世界文化遺産・構成資産 『小佐野家住宅』

 山梨県富士吉田市上吉田に今も残る、富士山を参詣する信者が宿泊する「御師住宅」。小佐野家住宅は1861年ごろの建築とされ、1976年に重要文化財に指定された。非公開で、富士吉田市歴史民俗博物館の敷地内に復元住宅がある。

 御師住宅は、富士講が隆盛し富士登山者が増え始めた江戸時代中期以降、母屋内に神殿を取り込むなどしてきた。小佐野家住宅は母屋と神殿が一体となった、江戸時代末期の完成された御師住宅としての典型。間口17メートル、奥行き145メートルの細長い敷地が、御師町の町並みの特徴を表す。

 小佐野家は戦国時代の1570年ごろ以前から続くとされる富士山御師の家系で、屋号は「堀端屋」。登山者を迎える母屋南西側の玄関は式台が付き、天井板の下に竿縁と呼ばれる細長い木材が取り付けられた天井で、書院造りの意匠を用いている。下段の間、御神前と続き、神殿のある御内陣につながっている。

山梨日日新聞社 YBS山梨放送
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