富士山世界文化遺産・構成資産 『忍野八海・底抜池』

富士山世界文化遺産・構成資産 『忍野八海・底抜池』

 山梨県忍野村。地元住民からは「そこなし池」と呼ばれている。娑伽羅竜王を祭り、湖畔の石碑には、池の水をくむと罪が消えるという意味の「くむからに/つみはきへなん/御仏の/ちかひぞふかき/そこぬけの池」という和歌が刻まれている。

 面積は208平方メートルで、八海の中では3番目に大きい。東西が14.4メートル、南北が10〜8メートルで、楕円形をしている。見る限りでは底が浅く、深いところでも1.5メートル程度だが、泥が厚く堆積しているため本当の深さは分からない。

 食器や野菜を洗う時、うっかり落としてしまうと渦に巻き込まれて行方が分からなくなるという伝説がある。落とした物は、池の底をくぐってお釜池に浮かび上がるともいわれる。そのため村人は、神様が池で物を洗うのを嫌っているとうわさし、恐れたと伝えられる。

 八海巡り3番目の霊場で、富士山を目指す行者が身を清めた。忍野村最古のかやぶき屋根の古民家を開放した榛の木林資料館の敷地内にあるため、見学には入館料300円が必要になる。

山梨日日新聞社 YBS山梨放送
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