富士山世界文化遺産・構成資産 『忍野八海・濁池』

富士山世界文化遺産・構成資産 『忍野八海・濁池』

 山梨県忍野村。もともとは住民の飲料水として使われていたが、みすぼらしい行者に水を求められ断ったところ、池の水が濁ったという伝説が名前の由来。「水を器に移すと澄んだ水に変わる」という不思議な言い伝えもある。

 八海の中では湧池と近く、周囲には観光客の姿も目立つ。人工池の水が流れ込んでいて、現在では水は濁ってはいない。わずかだが池の底からの湧水も確認されている。

 かつての石碑は残っていないが、2003年3月、池のほとりに新しい石碑が建立された。祭られているのは八大竜王の一体、阿那婆達多竜王。水をくむと、旗がはためく竜宮城の姿が見えるかもしれないと詠んだ「ひれふらす龍の都のあらましきくみてしれとやにごる池水」という和歌が伝わる。

 八海では6番目の霊場。富士山を目指す道者は忍野八海をめぐり、身を清めてから富士山に登ったといわれる。

山梨日日新聞社 YBS山梨放送
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