富士山のトイレ事情>整備状況

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 富士山の吉田口登山道(吉田コース)の山小屋で、山梨県と山小屋経営者などが進めていた環境配慮型トイレの整備は、2006年度で完了した。静岡県側は2005年度までに全山小屋で整備を終えており、富士山の山小屋と公衆トイレのすべてが環境配慮型となっている。

 富士山のトイレは、厳しい自然条件から通常の浄化槽設置や処理水確保が困難で、以前は山小屋の大半がたまったし尿をシーズン後に地表へ排出し、環境や景観への影響が指摘されていた。環境配慮型トイレの整備は、2002年度に国の補助に県が上乗せする形で助成する制度を始めてから本格的に進んだ。

 2014年シーズンには、山梨県側の登下山道21カ所(仮設も含む)にトイレを設置。登山道では山小屋ごとにトイレがあるが、下山道は本8合目の山小屋と7合目の公衆トイレ、6合目の安全指導センター前のみ。下山道7合目の公衆トイレについては、2015年に改修工事を行い、2016年シーズンから共用開始。1日あたりの処理能力は3倍となる。

 一方で、富士山の環境保全は登山者の意識の高まりが大切。山小屋にとってはトイレの維持管理の負担がかさむという問題もあり、いかに利用者に費用負担の協力を得て運営していくかが課題となっている。富士山のトイレ利用においては、維持管理協力金(チップ)制を敷いていて、登山者の支払うトイレチップが維持費に充てられ、富士山の環境保護に役立っている。

 「富士山のトイレ事情」を理解し、チップ制に協力を。

山梨日日新聞社 YBS山梨放送
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