地名の由来は?=精進(しょうじ)

地名の由来は?=精進(しょうじ)
 山梨県富士河口湖町の大字。精進湖に臨み、正面に富士山を仰ぎ、パノラマ台など観光地として知られ、春夏秋は釣りなどが楽しめる。

 明治28年、帰化英国人星野芳春(スチュワード・ソロモン)が湖畔に県内最初の洋式ホテル「精進ホテル」を建て、ヨーロッパに宣伝をしたから、当時は日本人よりも外国人の観光客の方が多かった。

 精進口富士登山道の付近には富士風穴やお穴があり、天然記念物「精進の大杉」が現存する。富士風穴内は年中氷が凍結し、この低温に着目した八田達也が風穴内に蚕種貯蔵を計画して八達館という会社を作り、全国の養蚕家の委託を受けて、明治25年に開業した。

 村の中央を甲駿中道往還が貫通し、昔は甲斐と駿河を結ぶ交通の要衝にあった。昭和48年、甲府精進湖線有料道路が開通し、甲駿の最短路として再び交通の要所となった。

 昭和初年までは青木ケ原の天然ヒノキを切り出し、製糸用ワク、天びん棒、クワ柄、ハシ、ゲタなどの手工業が盛んであったが、今はすたれた。

 「甲斐国志」によれば、役ノ小角が富士登山に際し、この湖水に沐浴(もくよく)し、精進潔斎して登ったからこの地名になったという。

山梨日日新聞社 YBS山梨放送
当ウェブサイト上の掲載情報、写真等の無断複写・転載を禁止します。