山梨にも分布するローム層

山梨にも分布するローム層
 日本には第四紀の火山が数多く存在するため、地表を覆う火山灰の分布が極めて多い。その代表的なものは関東平野の諸台地を覆う関東ローム層で、4層(上から立川、武蔵野、下末吉、多摩)に分けられており、各層の厚さはほぼ1−10メートル前後であり、柔らかな赤褐色の火山灰層から成っている。

 山梨県にも広くローム層が分布し、忍野村、富士吉田市、都留市などをはじめ、市之瀬、牧丘、曽根丘陵や釜無川、笛吹川、桂川流域での分布は特に顕著である。

 富士吉田市などに分布するローム層は、黒色の火山灰、褐色火山灰、火山砂れきなどの互層から成り、富士山に近づくにしたがって粗粒となる最も新期のローム層である。桂川流域の宮谷遺跡などでは立川ロームに相当する赤褐色スコリア質ローム層から先土器文化の石器から弥生式の土器までが出土している。

 一方、ロームの物性としては、富士吉田市などに分布するものは比重が約2.7−2.75と比較的高く、れきの含有率も高い方で含れき率が60−30%、粘土とシルト量が40−70%を占めており、自然含水比は50−150%にも達する。

山梨日日新聞社 YBS山梨放送
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