1927(昭和2)年5月5日付

1927(昭和2)年5月5日付
『富士八合目へ浴室を設ける 今年から万年雪を利用して 登山客優遇の計画』

 年を追うごとに増加する富士登山客を収容する富士山の山室組合では、このたび役員の改選を行い、ともすれば登山客の非難の的となる山小屋の設備ならびに接待方法などに関して協議した。

 本年から前年の状況を考慮して内容の改善を図ることはもちろんのこと、特に宣伝費200円を計上し、これまで悪く宣伝されたもろもろの点について改良した結果を全国に向けて発表して、その上乗り物組合、強力組合と協力して登山方法を簡単にし、たとえ5歳の子供とか女性たちにも安心して登山できる方法を講じることとなった。

 山小屋として特に知られている8合目の富士山ホテル経営関係者は、登山中、汗とほこりにまみれたお客に、いっそう快適性をあたえるために浴室の設備をする計画を立てている。しかし富士の8合目で入浴することはたしかに痛快なことではあるが、不思議な事実として本年の経過の状況を分析し、もしよい結果を得た場合は富士の万年雪を利用して、各小屋へ浴室を設けると意気込んでいる。【当時の紙面から】

山梨日日新聞社 YBS山梨放送
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