山梨県が開発、新魚の名は…

山梨県が開発、新魚の名は…

 山梨県がキングサーモンとニジマスを交配して開発した新魚「富士の介」。2017年11月、県内での養殖がスタート。東京五輪・パラリンピックに合わせ2020年の流通を予定している。

 「富士の介」は、食味が高く評価されている大型の高級魚・キングサーモンと、飼育しやすいニジマスの両方の長所を持っている。身がきめ細やかで脂の乗りが良いことが特徴。ふ化後約3年で、体長約70センチ、体重約3キロに成長する。

 両者の良い点を取り入れた魚を生み出そうと、2002年度から予備研究が始まり、2007年度に養殖化に向け正式な研究に移行、交配に取り組んできた。2016年12月に水産庁から養殖の承認を受けた。

 県は2017年2月、新魚の名前を募集。全都道府県から3千を超える応募があり、「キングサーモンの血を受け継いでいることを連想させる」「山梨らしい」などの視点から絞り込んだ。キングサーモンの和名「マスノスケ」を踏まえ、「富士」から山梨がイメージできる点や、親しみやすいことなどから同年11月「富士の介」と命名した。

 県は県内の7養殖業者に受精卵約16万粒を提供。2018年11月には養殖状況を公開し、1年間で体長約30センチ、重さ約500グラムに育ち、「生育は順調」という。同年2月には「富士の介」の試食会が開かれ、薄造りやすし、ソテー、マリネなどの料理が並んだ。

 2019年2月には都内で「富士の介」をPRするイベント開かれ、ソムリエの田崎真也さんが監修した料理『富士の介のミ・キュイ(半生焼き)』などとワインを提供し、山梨の新しい「味」を紹介。県農政部の担当者が富士の介の開発経緯、特徴などを説明した。3月には甲府で試食会が開かれ、刺身や焼き魚、すしなど5品目を提供した。



 東京五輪・パラリンピックに合わせて県内を訪れる観光客に提供できるようにする。2020年には20トンの出荷を見込み、将来的には年100トンの流通を予定。

山梨日日新聞社 YBS山梨放送
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