馬返し

馬返し
(うまがえし)

 山梨県富士吉田市上吉田の富士山吉田口登山道にあり、標高約1450メートル。富士山頂までの起点となる北口本宮冨士浅間神社の登山門から約9キロ登った1合目手前にあり、また富士山北口一ノ鳥居である金鳥居と山頂のほぼ中間にあたる。

 かつて登山者が乗ってきた馬を、俗世間と聖域である富士山の結界とされるこの地で返したことから「馬返し」と名付けられた。登山者はここから順次歩いて登っていったという。山小屋や石碑、石標などがあって、登山期間中は非常ににぎわい、また1934年には県営スキー場も開設された。しかし、1964年の富士山有料道路(富士スバルライン)開通以降、訪れる登山客らが少なくなり、登山道とともにこの地も衰退していった。

 1996年に吉田口登山道が「歴史の道百選」に選ばれたことを受けて以降、地元の富士吉田市が馬返し周辺を順次整備。今も馬返しに残る山小屋・大文司屋(明大山荘)を夏山シーズン中にお休み処として復活、石鳥居と石畳も復元された。また、北口本宮冨士浅間神社南側から馬返しまでの遊歩道整備や登山道案内板の設置、富士急行線富士山駅から馬返しを結ぶ登山バスの運行(季節運行)などにより、スローライフ登山の要所として近年、にぎわいをみせている。
富士山NET−馬返し
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