御師の家活用、北麓の民俗資料一堂に

御師の家活用、北麓の民俗資料一堂に

 山梨県富士河口湖町船津の富士博物館は、館長の井出泰済さんの祖父に当たる井出公済さんが1954年に開設した民間施設。かつて河口湖畔で富士講の信者が宿として利用していた「御師の家」を移築して博物館にした。2002年から展示資料の整理、分類作業などのために一時休館していたが、2004年再オープン。

 富士山の熔岩や火山弾をはじめ、富士北麓地域から出土した土器、道祖神、はく製、昔ながらの農具や生活用品などの民俗資料約2000点を収蔵。富士山や北麓の歴史や文化を学べる。

 代表的なのは富士講に関する資料で、各講の印が入った旗、登山装束、使われた弁当箱など珍しいものが多い。また、県の民俗資料に指定されている丸木舟や富士河口湖町内の伝説に数多く登場する河童にちなんだ河童地蔵も展示。



 建物が建築から300年以上がたち老朽化が進み、また耐震性が不足していることから、同博物館が取り壊しを決定。博物館は2020年ごろをめどに別の場所に移転する方針で、2015年3月から休館。なお、収蔵品を敷地内にあるインフォメーションセンター「なびまる」に移し、2017年5月から一部の収蔵品について展示を行う。「なびまる」での観覧は無料。営業時間は午前10時から午後3時。冬季休業。

山梨日日新聞社 YBS山梨放送
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