生糸のような滝の流れと富士の絶景

生糸のような滝の流れと富士の絶景

 山梨県富士吉田市上暮地の「白糸の滝」。桂川支流の殿入川にあり、高さ150メートル、幅8メートル。岩肌を流れ落ちる水がきらきらと輝く生糸のように見えることから名付けられたといわれる。横に広がった静岡の白糸の滝が横糸なら、こちらは縦糸。登山道に沿って三十三観音の石仏を数えながら登ると、富士見台と呼ばれる滝の頂上部に出る。展望台からの富士は絶景。

 春にはミツバツツジやヤマツツジが咲き誇り、訪れる人を楽しませている。滝つぼの脇には「蚕影(さんえい)神社」があり、現在も参詣に訪れる人の姿が見られる。地元のボランティア「白糸の滝保存会」が案内板の設置や下草刈りをしていて、一時荒廃していた滝周辺はハイキングコースとしても知られるようになった。美しい景観を一目見ようと、県外から訪れる行楽客も多い。

 また、500万年−700万年前、滝のある上暮地周辺は海底で、多くの魚介類が生息。地殻変動で海底が隆起するなどし、現在の地形になったといわれる。白糸の滝周辺の地層からは貝やサメの歯、クジラの骨など多くの海洋生物の化石が見つかっている。

 富士急行線寿駅から徒歩約1時間20分。

山梨日日新聞社 YBS山梨放送
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