折り重なる山々の向こうに富士の姿

折り重なる山々の向こうに富士の姿
 山梨県上野原市。旧甲州街道の宿場町のひとつ。上野原宿から野田尻宿を経て西へ、犬目峠を越えると犬目宿に至る。郡内地域の宿の中で最も標高が高い。

 江戸からこの道をたどった富士講信者たちの歓声が今にも聞こえてきそうなほど峠から望む富士山の姿は素晴らしい。折り重なる山々の向こうに富士をのぞむことができる。浮世絵師・葛飾北斎の富嶽三十六景「甲州犬目峠」には、急坂を登る旅人と富士山が描かれ、甲斐の山々の険しさを強調した名作として知られる。

 天保の大飢饉に端を発した郡内一族(1836年)の指導者のひとり「犬目の兵助」の生家前には、苦しむ民衆のために立ち上がった兵助の功績を紹介する看板が立ち、近くに墓もある。

 大月市の鳥沢宿に下る途中に恋塚と呼ばれる一里塚がある。起点となる日本橋から数えて20番目(82.4キロ)のもの。

【アクセス】
 JR中央線四方津駅前で北西に行く県道507号野田尻四方津停車場線に入り、大野貯水池へ。@手前で県道を北進すれば平和中学校へ。ここで西に県道30号大月上野原線を行けば犬目峠を経て犬目宿に着く。A貯水池の北岸を進み、NTTの施設で道が分かれるが、どちらも中央自動車道を越えて犬目宿となる。
富士山NET−犬目宿・犬目峠
犬目宿・犬目峠


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