【富士山防災 どう備えるか】 家庭で必要な対策

【富士山防災 どう備えるか】 家庭で必要な対策


■状況想定し用品常備

 地震や台風による自然災害を身近に感じることがあっても、噴火災害は経験する人が少ない。いざ火山灰が降ってきたら、溶岩流が迫ったら−。自分や家族を噴火から守るために十分な備えはできているだろうか。家庭で必要な防災対策を聞いた。

 宝永噴火(1707年)を最後に300年以上沈黙を続ける富士山。過去の噴火周期をみると「いつ噴火してもおかしくない」と言われている。富士山の近くに住んでいるならば、普段から火山の変化を意識することが不可欠だ。

 さらに、住んでいる地域でどのような防災対策が行われているのか知っておくと、いざというときスムーズな避難行動につながる。

 富士山の周辺市町村は、2004年に噴火の被害範囲を示した「富士山ハザードマップ」を作製。それを基に今春、段階に応じた避難対象エリアや避難先を指定した広域避難マップを作っている。入手したら、噴火が起きた時間帯や家族構成などによって避難行動を想定し、家族と話し合っておきたい。

◎目と呼吸器守る

 県内の広範囲の家庭に必要となるのが、降灰対策だ。火山灰は細かい岩石やガラスの破片。目を傷付け、鼻や気管支など呼吸器への影響が想定される。避難時に備え(1)ヘルメットか帽子(2)タオル(3)ゴーグル(4)マスク(5)手袋(6)雨具(長袖、長ズボン)(7)靴か長靴−を家族全員分そろえておくと安心だ。噴煙で太陽が遮られると昼間でも真っ暗になるため、懐中電灯も必要になる。

 火山灰が降ってきたら、自宅の窓枠にガムテープを貼って、隙間から入ってくるのを防ごう。機械類に入ると故障する。携帯電話などは封ができるポリ袋に入れるといいという。除灰作業に使うスコップも常備したい。溶岩流が迫ったら、高い所や横方向に逃げよう。

 噴火に限らず、自然災害では長期間、避難所生活を強いられることが想定される。防災グッズをそろえるときは、どの時期、どこで、何をしている時、どのくらいの量−が必要かを考えて、「携帯用」「1次持ち出し品」「2次持ち出し品」「備蓄品」に分けて袋にまとめる。

◎飲食料は3日分

 食料と飲料水は持ち出し用に3日分を用意。備蓄品はそれ以上にあるといいという。このほか、あると便利なグッズは救急セットや非常用ローソク、水を入れて運べる非常用給水バッグ、防寒・保温シート、ロープ、災害用トイレセットなど。県富士山科学研究所は「各家庭の状況に応じて必要度を判断し備蓄用か、1次、2次持ち出し用かに分けてほしい」としている。

山梨日日新聞社 YBS山梨放送
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