城下町に歴史絵巻

城下町に歴史絵巻
 山梨県都留市四日市場の生出(おいで)神社の秋の例祭で毎年9月1日に開かれる、ふるさと時代祭り「八朔祭」。郡内三大祭りの一つとされる。飾り幕を取り付けた4台の大型屋台が中心街を巡行。江戸時代を思わせる華やかな大名行列が市内を練り歩き、豪華絢爛(けんらん)な歴史絵巻の世界を繰り広げる。

 祭りの中心となる大名行列は、1704年に谷村藩主秋元公が川越(現在の埼玉県)に転封になった際、下天神町へ行列道具一式を贈り、足軽が町民に行列の方法を教えたのが始まりとされる。その行列を、市民や学生が参加して再現する。

 行列には市民が参加。裃(かみしも)を身にまとった先目付(めつけ)が「下に、下に」と声を上げて行進し、口ひげをたくわえた赤熊(しゃぐま)が「よいやまか、よい」と独特の掛け声で毛槍(やり)を操る。

 「殿様」役は、大名行列の文化を引き継ぐ地元の小学生が務め、「姫様」は、実行委員会開催のオーディションで選ばれ、行列に花を添える。

 行列とともに曳行する大型屋台は、早馬町、下町、新町、仲町の4台。葛飾北斎らの浮世絵師が下絵を描いた豪華な幕絵で、色とりどりに飾られている。屋台上では各自治会の屋台保存会のメンバーが三味線や太鼓、当たり鉦でおはやしを披露する。

 大型屋台は8月31日夕の前夜祭「宵祭り」でも曳行する。ちょうちんがともった幻想的な屋台は、本祭りとは違った情緒がある。

 メーン会場の谷村一小では、毛槍おどりや神楽、阿波踊りなどが見られるほか、地元の幼稚園・保育園の園児らによる出し物も披露される。市商工会の出店や屋台による飲食ブースも設けられ、夜にはクライマックスを飾る花火が打ち上げられる。
富士山NET−八朔祭

【写真上】ちょうちんの明かりが映える豪華絢爛な大型屋台
【写真左】口ひげをたくわえ、独特の掛け声で毛槍を操る赤熊


山梨日日新聞社 YBS山梨放送
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