霊峰架け橋に「友好山」提携

霊峰架け橋に「友好山」提携

 中国山東省泰安市の北部にある標高1545メートルの霊山「泰山」。

 中国国内にある道教の聖山である5つの山、五岳の一つで、東に位置することから東岳と呼ばれる。五岳の中でも最も尊い存在で、「五岳の筆頭」「天下第一山」と呼ばれ信仰を集めてきた。

 歴代皇帝が天と地の神を祭り「封禅の儀」のうち、天の神を祭り国家統一を天に報告する儀式を行った場所で、秦の始皇帝や前漢の武帝らによって儀式が営まれた。ふもとには地の神を祭る儀式を行う岱廟があり、山腹、山頂にかけて多くの祠や廟、宮殿建築、遺跡、石碑・石刻が点在している。

 1987年、ユネスコの世界遺産の自然・文化複合遺産に登録された。

 富士山は泰山と2007年11月に「友好山」提携を結んだ。同年4月に来日した中国の温家宝首相が国会で、日中両国の関係について「曲折をたどったが、両国人民の友好の土台は泰山と富士山のように決して動揺することはない」と演説したことを受け、友好関係締結に向けた動きが浮上、急速に進んだ。

 友好山提携協定書では、(1)両山地域の自然、文化、歴史産業などの分野での交流、協力を積極的に推進する(2)相互に情報交換するほか、双方で友好山提携や両山地域の自然、文化などに関する情報提供を行う−ことをうたっている。

山梨日日新聞社 YBS山梨放送
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