伝統の名物企画「富士山が見えなかったら…」

伝統の名物企画「富士山が見えなかったら…」
 山梨県山中湖村山中のホテルマウント富士が冬季の名物企画として実施している、チェックアウトまでに富士山を見ることができなかった場合、宿泊客に無料宿泊券を贈るサービス。

 同ホテルは、1963年、富士山を眺望できるホテルとして山中湖畔の高台で創業。裾野から山頂まで雄大な富士山の姿が望める。

 同ホテルでは1971年から、富士山頂が見えない場合には部屋代を無料にする企画を、冬季の一定期間実施。1992年以降、冬季の閉鎖や改装工事などで中断したが、2000年に復活した。

 現在では、富士山はホテルが固定カメラで確認していて、チェックイン(午後3時)からチェックアウト(午前11時)までに、富士山頂を1分以上連続して見ることができなかった宿泊客に、次回以降の宿泊時に使える無料宿泊券(1室2人)をプレゼントする。対象は2日以上前の予約客。当日と前日の予約や午前7時前にチェックアウトした人は対象外。

 企画にまつわるエピソードも多く、過去にはこの企画を知らずにいて、チャックアウト時に「料金はいただきません」と言われて驚く客がいたり、逆に狙って来たのに「駄目でした」と苦笑いする人も。

 それでも、天候がぐずついている日などは、チェックアウトの午前11時近くになると「見えるか」「見えないか」と、客とホテルマンが真剣な表情で富士山を見つめ、雲の動きに一喜一憂する光景も。その結果「見えない」と決まると、客の間から歓声が沸くこともあったという。

山梨日日新聞社 YBS山梨放送
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