小御岳神社

小御岳神社
(こみたけじんじゃ)

 山梨県富士山有料道路の終点標高2340メートルの富士山5合目にある神社は、937(承平7)年の創建と伝えられ、往古は太郎坊正真または石尊大権現と呼ばれたが、明治初年神仏分離令の施行に伴い小御岳神社と公称、戦後富士山小御岳神社の社名で届け出、別名富士山大社とも呼ばれ山内第一の大社として全国信者の崇敬を集めている。祭神は大山祗命の長女磐長姫命を主神とし随神として桜大刀自神ほか3神を併祭、末社に日本武尊社ほか2社をもっている。

 造営以来数回修改築されたが、1874(明治7)年11月、東京一心行者の失火により全焼。後山吉講一山講の寄進により再建。以来しばしば増改築、現在は鉄筋コンクリート造りの社殿となっている。

 例大祭は8月17日に富士山型神輿の渡御がある。そのほか開社祭、閉社祭、月次祭および山開祭、山終祭を行う。社宝は郡内領主小山田信有の社地免除朱印状、富士講開祖藤原角行真筆のお身貫(みぬき)のほか多数の古文書、刀剣などだが、圧巻は重さ数百キロに及ぶ神剣など巨大さを競って信者が寄進した奉納品であった。この多くは先の大戦に軍需資材として供出され姿を消したが、最近寄進が相次いでいる。

 同社は吉田口登山道からはずれていたため参拝者は限られていたが、1964(昭和39)年、同有料道路の開通で積雪期を除いて通年数百万人を超える観光客が訪れる。
富士山NET−小御岳神社
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