自家製酵母パン パン工房 稔

自家製酵母パン パン工房 稔

粉や酵母の味にこだわる

 国道139号「鹿留入口」の交差点を曲がると、見落としそうなこじんまりとしたプレハブの平屋。入り口に大きく、「自家製酵母パン」とある。

 都留市桂町の「自家製酵母パン パン工房 稔」。プレハブ内には、酵母の香りが漂う。店主の鈴木稔弘さん(43)が仕込みをする傍らで、15〜20種類のパンを販売している。

 バターや牛乳を使わず、酵母の風味や粉のうま味が分かるシンプルなパン作りにこだわる。「白米と混ぜごはんの違いだね」−。定番のイギリスパンとイーストやバターが含まれる食パンを食べ比べた客が漏らしたという。鈴木さんは「飽きずに食べ続けられる日常に根ざしたパンを作りたい」と話す。

 パンの種類によって、8種類ほどの粉を使い分けている。ソフトフランスやくるみチーズなど、ハード系を中心に県産パン用小麦粉「かいほのか」で作られたパンも5種類ほど販売しており、生地の甘みが特徴的な“山梨のパン”は人気商品だ。

 9月中旬、工房ではクリスマスに販売するシュトーレンに使うフルーツの漬け込みが始まっている。県外からも注文が入るシュトーレンは季節感が詰まった一品。「これからもシンプルでおいしいパンを作っていきたい」という鈴木さんの真っすぐな思いが伝わってくる。(2018年9月取材)

 【写真@】シンプルなプレハブの建物=都留市桂町

 【写真A】粉のうま味と酵母の風味が味わえる店の看板商品のイギリスパン。かるくトーストして食べるのがお勧め

 【写真B】こうじを使って発酵させた生地が上品な味わいの酒種ごまあんぱん。他にもチーズクリームや白あん、小倉つぶあんなど種類が豊富

 【写真C】県産のパン用小麦粉「かいほのか」とライ麦を使用したパン・オ・シトロン。レモンピールやレーズン、クルミを混ぜ込み、さっぱり仕上げる

 【写真D】自家製天然酵母の仕込みをする鈴木稔弘さん

<ピックアップ>じっくり時間かけ発酵

 果物や野菜などから酵母を起こし、培養する「自家製天然酵母」。同店はレーズンや砂糖、蜂蜜などの材料を使い、じっくり時間をかけて発酵させている。食パンなどプレーンのパンは特に酵母の風味が感じられ、「トーストするとフルーティーなレーズン酵母が部屋中に香る」(鈴木さん)。

 鈴木さんが自家製天然酵母にこだわるきっかけは、開業前の修業先のパン店で漂っていた香りが心地よかったこと。「天然酵母を使っている店には独特の香りがするんですよ」。店を訪れた際はパンの味だけではなく、香りも楽しみたい。
富士山NET−富士山味グルメ
住 所 山梨県都留市桂町898−5
電 話 0554(45)6551
営業時間 午前9時〜午後6時
ホーム
ページ
http://minori.ocnk.net/
定休日 日・月曜日
備 考 内容については取材時のものです。各情報は変更になっている場合があります。お店にお問い合わせをしてからお出かけください。


山梨日日新聞社 YBS山梨放送
当ウェブサイト上の掲載情報、写真等の無断複写・転載を禁止します。