リトルベーカリー パンの実

リトルベーカリー パンの実

昔ながらの「普通」大事に

 ワインレッドのサンシェードが印象的な「リトルベーカリー パンの実」は下吉田コミュニティーセンター(富士吉田)の正面に店を構える。店舗併設の工房はガラス張り。代表の三浦英貴さんがパンを作っている様子が分かる。

 扉を開けると、約50種類のパンと焼きたての香りが広がる。店に並ぶのはあんパンやクリームパン、メロンパンなど、いわゆる、昔ながらの「普通のパン」が中心だ。

 「自家製天然酵母」「国産小麦使用」など、最近はやりのうたい文句になるようなことはしていない。「おしゃれなパンはないけれど…」と言う三浦さん。安全を第一に、身近な材料で作った素朴なパンを求めやすい価格で提供することを心掛けている。

 三浦さん1人ですべて作っているため、1日にできる量は1種類につき20個ほど。残ったバゲットや食パンから作るラスクとフレンチトーストは今や人気商品になった。土曜日限定で登場する「プリンパン」も、残ったミルクパンを“リメーク”したパン。型に敷き詰められたパンにプリンの液を流し込んで焼き上げる。パンのサクサクとプリンのトロトロ。二つの食感が楽しめる。

 「特にこだわりはないけれど、ある材料で普通においしく作りたい」−。開店から約18年。三浦さんのシンプルな思いは、家庭の食卓に確実に届いている。(2018年11月取材)

 【写真@】ガラス越しに工房の様子が分かる「リトルベーカリー パンの実」=富士吉田市旭1丁目

 【写真A】フランス製の窯で高温・短時間で焼き上げたメロンパン。表面はバターで仕上げ、優しい風味が味わい深い。外側はサクサク、中身はしっとりした食感に。

 【写真B】レーズンブレッド。水を使わずレーズンをラム酒で漬け込んだ。甘味が残るパン生地と「大人の味」がするレーズンのバランスが絶妙。

 【写真C】「焼かずに食べてみてほしい」と勧めるのは定番の食パン。しっとりしたパン生地が自慢。トーストする場合は厚切りを軽めに。

<ピックアップ>名前と調理法一ひねり

 「何が入っているんだろう?」思わず二度見してしまう「ごパン」と「恐竜の卵」。親しみやすい名前と中身への期待感で子どもたちに人気だ。

 ごパンは同店を訪れた子どもが「おにぎりを食べたい」と漏らした一言がきっかけで焼きおにぎりをパン生地で包んだ。ボリューム満点で見た目もおにぎりそのもの。潔さが光る名物パンとなった。

 恐竜の卵の編み目からうっすらのぞくのは味つけ玉子。半熟の黄味ととろけあう具材はハムとマヨネーズ。定番の組み合わせだが、一ひねりした調理法でまろやかな味わいだ。

 【写真D】ネーミングが子どもたちに好評の「ごパン」=写真左=と「恐竜の卵」
富士山NET−富士山味グルメ
住 所 山梨県富士吉田市旭1−1−19
電 話 0555(23)2831
営業時間 平日:午前9時〜午後9時/土曜:午前9時〜午後7時
定休日 日曜日、祝祭日
備 考 内容については取材時のものです。各情報は変更になっている場合があります。お店にお問い合わせをしてからお出かけください。


山梨日日新聞社 YBS山梨放送
当ウェブサイト上の掲載情報、写真等の無断複写・転載を禁止します。