巡礼中に命落とした富士講信者らを供養

巡礼中に命落とした富士講信者らを供養
 巡礼の途中に命を落とした富士講信者らを供養した、山梨県身延町根子の「御内八海道(おんうちはちかいどう)供養碑」。身延町の有形文化財(2012年2月23日付指定)。

 供養碑は高さ1メートル50、幅95センチ、厚さ35センチ。幕末期の嘉永元(1848)年に建立された。碑の中心部には富士山が描かれ、「御内八海道供養」と刻まれている。2004年、同町根子で道路工事中の建設会社が土中に埋まっている供養碑を発見した。

 内八海は、富士五湖に加え、市川三郷町の四尾連湖、富士吉田市の明見湖、泉瑞湖を指す。富士講の信者にとって、この八湖を巡って水行を行うことが重要な修行だったという。

 碑の建立場所付近は内八海巡りの巡拝路のうち、本栖湖から四尾連湖へ向かう通り道に当たる。巡礼途中で亡くなった信者の供養や安全祈願をした。富士山信仰や八海修行の成就を祈願する碑はあるものの、供養する碑は珍しいという。碑は当時の大磯小磯村、根子村、折門村などの住民が協力して、建立の費用を出し合ったという。

山梨日日新聞社 YBS山梨放送
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