遺跡調査で金付着の陶器片出土

遺跡調査で金付着の陶器片出土
 山梨県埋蔵文化財センターが行った富士山の遺跡調査で、河口浅間神社(富士河口湖町)の北東の宮ノ前遺跡から、金粒子が付着した戦国時代ころの陶器片(約4センチ)が出土。古くは同神社の境内だった場所で、金の精錬や加工を行う工房などがあった可能性もあるという。

 陶器片が見つかったのは、世界文化遺産の構成資産・河口浅間神社近くの荒れ地で、江戸時代には境内だった場所。郡内地域で金粒子が付着した陶器が見つかったのは初めて。

 県内では、武田氏館跡や勝沼氏館跡、甲府城下町の遺跡など政治文化の拠点で、金付着の土器や陶器が出土している。

 一方、富士山2合目の旧道跡沿いでは、富士講信者らが安全を祈願した江戸時代の石碑(高さ約90センチ、幅約25センチ)を発見。定善(禅)院跡推定地の付近で、明治時代に吉田口登山道が整備される前に使われていた旧道跡沿いで確認された。

 石碑は倒れ、上に木が根を張っていた。碑文から、1792年に御師の外川能登守と富士講の包市郎兵衛が5合目付近を一回りする修行「御中道巡り」が成功するよう祈って建てたことが分かる。江戸時代末期の絵画帳「富士山明細図」には、この調査で見つかったものとみられる石碑が立つ様子が描かれている。

山梨日日新聞社 YBS山梨放送
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