忍野八海の歴史、絵本で紹介

忍野八海の歴史、絵本で紹介
 富士山の世界文化遺産登録の構成資産である忍野八海を地域の子どもたちに正しく理解してもらおうと、忍野村が2013年に制作した絵本「忍野八海ものがたり」。同村忍草の東円寺に伝わる古文書を鷹野慈誠住職が読み解き、富士講信者が身を清めた霊場という史実や伝承を基に物語にした。

 忍野八海は、国の天然記念物に指定され、全国名水百選にも選ばれている人気の観光スポット。忍野八海に対する文化的価値を子どもたちが認識し、後世にしっかり伝えてもらおうと絵本を制作することにした。

 原案・監修を鷹野住職、作・絵を北杜市の絵本作家こいでなつこさんが担当。江戸時代、天保の飢饉ききんに苦しむ忍草村(現忍野村)の住民を救おうと、市川大門村(現市川三郷町)の名主が整備した湧水地の中から、北極星と北斗七星の形になるように八つの池を選んだのが忍野八海の発端と紹介。守り神として竜王を祭ることで富士講でみそぎの場所となり、多くの参拝客が訪れ、村は豊かになったと締めくくっている。

 A4判36ページで1000部作成。絵本は村内の小中学生に配布。

山梨日日新聞社 YBS山梨放送
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