山梨日日新聞:2012年05月24日(木)

富士山廃屋7ヵ所撤去へ 富士吉田市 
2カ所は山開きまでに 


吉田口登山道で廃屋を視察する堀内茂富士吉田市長(中央)ら=富士山4合目
 
 富士吉田市の堀内茂市長は23日、富士山吉田口登山道に残されている茶屋や山小屋など7カ所の廃屋を撤去する意向を明らかにした。うち2カ所は「倒壊する危険がある」として、7月1日の富士山山開き前までに解体、撤去する方向で関係者と話し合う方針。

 同登山道の廃屋をめぐっては、富士山の世界文化遺産登録で今夏にも予定されている国際記念物遺跡会議(イコモス)の現地調査に悪影響を及ぼす可能性が指摘されている。堀内市長は同日、廃屋の現状を視察した。

 視察を終えた堀内市長は、柱が朽ちるなど傷みが激しい4合目と3合目の2カ所について「登山者の安全から早期に撤去する必要がある」と、夏山シーズン前に撤去する考えを表明。このほか朽ちて原形をとどめていない5カ所については「景観上好ましくない」とし、イコモスの調査前に撤去できるよう所有者らと協議する意向を示した。堀内市長は、取材に「イコモスの調査で指摘を受けないためにも早急に対応したい」と話した。

 同登山道の廃屋について、歴史研究家からは「富士登山の歴史を伝える史跡としての価値がある」との声もあり、市は撤去するか、復元するか検討を進めていた。


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