ワカサギ「純河口湖産」へ
漁協が自前で採卵、放流
他胡への提供めざす

更新日:2018年05月15日(火)

 富士河口湖町の河口湖漁協(外川強組合長)は、河口湖のワカサギから採卵し、ふ化した稚魚を放流する取り組みを続けている。安定的な数を自前で確保するのが目的で、昨年は約1億粒のふ化に成功した。ワカサギ不足に悩む他の湖への出荷を目指している。

 漁協によると、河口湖周辺の川では2010年ごろから渇水が続き、ワカサギが産卵のための遡上をしなくなった。河口湖では同時期から5年ほど不漁が続いたが、他漁協から購入した稚魚を放流する時期をずらすなどしたところ、徐々に回復してきたという。

 「ワカサギが安定的に釣れる湖」(外川組合長)を目指そうと、神奈川・芦ノ湖漁協を参考に16年から独自に採卵、ふ化、放流する取り組みに着手。例年約4億粒を県外の漁協から仕入れていたが、昨年は専用の水槽を購入して約1億粒の採卵に成功した。同年10月の解禁日の釣果は上々だったという。

 今年は3月上旬から採卵作業を行った。仕掛けた網で湖内のワカサギを捕まえ、大型の水槽に移動。回収した卵をふ化装置に入れ、10日ほどかけて稚魚に成長させ湖に放した。

 県水産技術センターによると、自前のワカサギを採卵から放流まで手掛けているのは県内では同漁協のみ。外川組合長は「河口湖の環境に合ったノウハウを得ることができた」としていて、「最終的には他漁協への提供を目標に取り組んでいきたい」と意気込んでいる。

産卵したワカサギを回収する組合員=富士河口湖町勝山
産卵したワカサギを回収する組合員=富士河口湖町勝山
組合員が回収したワカサギの卵=富士河口湖町勝山
組合員が回収したワカサギの卵=富士河口湖町勝山
ページの先頭へ戻る