岩殿山東側ルート廃止、大月市
台風で被害、復旧断念
「強瀬」は30日までに開通

更新日:2019年03月05日(火)

 大月市は、2017年の台風による土砂崩落などで大きな被害を受けた岩殿山(標高634メートル)の四つある登山ルートのうち、東側の「岩殿」ルートについては崩落が激しいことから復旧を断念した。中腹までは登ることができるが、登頂ルートとしては廃止する。一方、入山を一部規制していた最も登山者が多い「強瀬」ルートは30日までに復旧し、途中にあるトイレや水道も使用可能になる。

 市産業観光課によると、岩殿山は東西南北に「岩殿」「浅利」「強瀬」「畑倉」の四つの登頂ルートがある。東側の「岩殿」ルートは七社権現までは通行可能だが、その先はのり面の崩落により登山道が消失していて山頂まで登れない状態。崩落が激しいことに加え、険しい地形のため復旧は困難と判断した。

 同課の担当者は「岩殿」ルートについて、「傾斜がきつく難所が多いことから上級者向けで、利用者は少なかった。推奨はしていなかった」としている。

 一方、南側の「強瀬」ルートはJR大月駅から距離が近く、登山者が最も多い。これまで迂回路で対応していたが、正規ルートを復旧する。ルート途中で分岐して中腹にある「丸山公園」に接続していた約130メートルの迂回路はそのまま残す。

 ポンプ小屋が土砂に埋まり利用できなかったルート途中にある「岩殿山ふれあいの館」のトイレや水道、麓にある国道139号沿いの駐車場も利用可能になる。

 岩殿山は台風の影響で登山道の一部が崩落するなどしたため、市は17年8月から全面的に入山規制し、同12月に規制を一部解除していた。

 同課の担当者は「岩殿山は、春には桜と富士山を同時に望むことができる絶景スポット。岩殿ルートは道の状態が悪く、登山者の安全性に配慮して今回の対応を決めた。ほかの3ルートを使って登山してほしい」と話している。

山頂まで通行できなくなる岩殿ルートの入り口=大月市賑岡町岩殿
山頂まで通行できなくなる岩殿ルートの入り口=大月市賑岡町岩殿
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