富士山頂の混雑、動画でお知らせ
県、登山者分散へ今夏導入

更新日:2019年06月19日(水)

 山梨県は今夏から、世界文化遺産・富士山の山頂付近を撮影した動画を県ホームページ(HP)で公開し、混雑の実態を周知して登山者の分散を図ることを決めた。県は「望ましい登山者数の水準」として吉田口登山道で1日当たり4000人とする目標を掲げており、来訪者管理の強化が狙い。

 県世界遺産富士山課によると、山開き(7月1日)以降、混雑時に山頂付近の様子を動画で撮影し、県HPや富士登山オフィシャルサイトで公開する。同課は「登山者が混雑時の登山を回避する効果が期待され、来訪者を分散できる」としている。

 2017年から作成している混雑日の予測カレンダーの配布先も拡大し、県内外の旅行会社や観光協会、登山用品店などへ幅広く周知する。

 山梨、静岡両県が作成し、国連教育科学文化機関(ユネスコ)に提出した富士山の保全状況報告書では、「望ましい登山者数の水準」を吉田口登山道で1日当たり4000人と設定。4000人を超える日数を3日以下とする目標を盛り込んだ。ただ、昨夏は水準を超えた日が6日あり、県は来訪者管理を強化する必要があると判断した。

 一方、県は今夏の富士山の保全協力金(入山料)の徴収で、昨夏に16日間限定で実証実験を行った「電子マネー決済」を、開山期間を通して導入することを決めた。現金を使わずにスマートフォンなどで支払う「キャッシュレス化」の普及が進む中、利便性を高めて協力率アップを図る。

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