要支援者の避難時間を計測
富士山広域訓練、搬送の方法検証

更新日:2019年06月20日(木)

 富士山噴火時に自力で避難できない高齢者や障害者ら避難行動要支援者の避難時間を短縮するため、山梨県は今秋の広域避難実動訓練で、施設から車両に乗車させるまでの時間や搬送に要する時間を計測するなど検証を行う。これまでの訓練では介助する側の人手不足や、避難車両による交通渋滞が課題となった。計測結果を県が本年度策定する避難行動計画に反映させる。

 県防災危機管理課によると、本年度の訓練は10月12日に富士吉田市や富士河口湖町など富士北麓8市町村と共同で実施。富士山の噴火警戒レベルが上がった想定で、入院患者や福祉施設で介護を受ける人など要支援者の搬送訓練を中心に行う。

 計測するのは要支援者を施設から運び出して搬送車両に乗せるまでの時間と、乗車後に集合場所まで搬送する時間。どの避難行動に時間が掛かっているかを具体的に調べる。乗せやすい車両の形状や大きさなども検証する。

 これまでの訓練では要支援者を介助する側の人手が足りず施設から要支援者全員を運び出すまでに20〜25分程度掛かった施設もあった。集合場所までの移動中に交通渋滞に巻き込まれたケースもあった。

 明らかになった課題は来年度以降の訓練で改善した上、避難行動計画にも反映するなどして避難時間短縮につなげる。同課は「要支援者が円滑に避難できるよう、訓練を通して体制を整えていきたい」としている。

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