富士山講座 山梨日日新聞の連載から
 水の多寡が由来分ける
 上野原市は、市内を流れる桂川や鶴川、また両河川の支流による浸食と堆積(たいせき)作用で形成された河岸段丘の上にある。甲斐国志によると、「上野原」という地名の由来は河岸段丘上の原野を意味している。この呼び名は中世ごろから使われるようになった。

 昔から水不足に悩まされてきた上野原地区に対して、桂川沿いにあった島田地区(新田、鶴島)は水が豊富にあった。このため、桂川北岸にある新田は水田開発によって村が形成されたことが、南岸の鶴島はツルが飛来した鶴田と呼ばれる水田があったことが、それぞれの地名の由来とされている。

 島田は、明治8(1875)年に鶴島と新田の旧二村の合併の際に、旧村名の一文字ずつを取って名付けられた。


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