2018.3.02

落石の危険性を画像判断 富士山研が成果発表 

1年間の研究成果を報告する研究員=甲府・県立図書館

 県富士山科学研究所の2017年度の研究成果発表会が24日、甲府・県立図書館で開かれ、研究員が富士山での落石の観測や、富士山周辺の森林分布に関する研究結果をスライドを使って報告した。
 火山防災研究部の吉本充宏研究員は、富士山の落石について発表。落石の要因について「岩盤崩れのほか、雪崩と一緒に山の上部から岩が運ばれ、雪が解けて岩が不安定な状態で残るため」と指摘した。
 落石の危険性の把握に向けて、カメラを搭載したドローンによる空撮や、研究所屋上に設置した望遠鏡で山肌を観測する方法を提案。ドローンカメラで同じ地点を撮影した画像の比較で土砂の増減を把握できたことや、望遠鏡による観測で雪崩の発生場所で落石を確認したことを挙げ、「今後は望遠鏡で撮影した画像から落石を自動検出する仕組みを検討する」と話した。
 また自然環境研究部の杉田幹夫研究員は、さまざまな衛星データを基に富士北麓の森林分布を調べる場合、使用するデータ間でどの程度の誤差が生じるかを分析。「分析手法を確立し、富士山周辺の環境評価に活用したい」と述べた。
 このほか、各研究員が21の研究課題について、ポスター発表を行った。

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