2018.3.20

チーム力、土壇場で結集 富士急 逆転で初陣飾る 

 4-5で迎えた最終第10エンド。富士急のスキップ小穴桃里のラストショットはハウス(円)の中央付近にゆっくりと止まった。2点を奪って逆転勝ち。「ちょっと速かったが、決まって良かった」。小穴は笑顔で親指を立てた。
 世界での経験を重視し、日本選手権を戦った小谷優奈ではなく、今大会限定の“助っ人”の小野寺佳歩(北海道銀行)をサードに起用した。初めて組むメンバーで臨む、初の世界選手権の初戦。「初めて」尽くしで「試合の入りは難しくなると思っていた」(小穴)。
 第2、3エンドで相手のミスを誘い、不利な先攻から得点する「スチール」でリードしたが、なかなか複数得点を奪えない。第5エンドは2得点のチャンスを得たが、小穴がハウスに石を置きにいくドローショットをミスして1点止まり。逆に第7エンドで2点を奪われて逆転された。セカンドの石垣真央は「(氷の状態を)読み切れなくて、なかなか得点できない部分があった」と振り返った。
 それでも声やハンドサインを駆使して情報を共有。積極的にコミュニケーションを取って第10エンドの逆転につなげた。
 第2、3戦の相手はデンマークとスイス。小穴は「まだ初戦。しっかりアイスを読んで自分たちのショットを決めていきたい」と気を引き締める。チーム創設者の故小林宏さんが掲げた「トップ・オブ・ザ・ワールド」への挑戦が始まった。

 カーリング女子の世界選手権は17日にカナダで開幕し、日本代表で初出場の富士急(小穴桃里、石垣真央、小谷優奈、小谷有理沙、小野寺佳歩=北海道銀行)は予選リーグでドイツに6-5で逆転勝ちし、初戦を白星で飾った。
 富士急は第2、3エンドで不利な先攻から得点する「スチール」で2点をリード。第4エンドに2点を奪われて同点に追い付かれてからは一進一退の攻防を繰り広げた。第9エンドに4-5とリードされたものの、最終第10エンドで有利な後攻から2点を挙げて逆転した。
 大会には13チームが出場。23日まで総当たり戦を行い、上位6チームがプレーオフに進む。富士急は大会第2日の18日(日本時間19日)、デンマークとスイスと対戦する。

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