2018.5.07

訪日客狙いホテル競争 富士河口湖に東横イン進出 383部屋、県内最大級

建設中のビジネスホテル「東横イン河口湖(仮称)」=富士河口湖町船津

 ビジネスホテルチェーンの東横イン(東京)が富士河口湖町船津に383部屋を備えた大規模ホテルを建設している。山梨県内3カ所目で、客室数は同チェーン平均の約1.9倍。ビジネスホテルとしては県内最大規模で、開業は2019年の早い時期を見込む。富士北麓地域では外国人旅行者の増加を背景に、ホテルの開業や増築が相次いでいる。
 東横インによると、「東横イン河口湖(仮称)」は県道富士河口湖富士線「乳ケ崎北交差点」の南東側に建設。地上5階、地下2階の2棟で、地下は駐車場として使う。徒歩で河口湖畔まで約3分、富士急行線河口湖駅まで約15分。
 同町に提出された計画書によると、南側の棟は延べ床面積2905平方メートル。北側は延べ床面積6824平方メートルで、上空から見た形は富士山に向かって突き出るL字形。客室数は同チェーンの平均200部屋を大きく上回る。
 当初は今年12月の完成を予定したが、東横イン広報担当者は「工事の進捗状況を考えると年内は難しい」として、年明けにずれ込む見通しを示している。
 富士北麓地域では、昨年1月、マイステイズ・ホテル・マネジメント(東京)が富士吉田市新倉に159室の「ホテルマイステイズ富士山」を開業。今年4月には登り坂石油(富士河口湖町船津)が「ビジネスホテル登り坂」を増築し、従来の2.6倍の200室に増やした。
 県観光企画課によると、県内は2013年に富士山が世界文化遺産に登録され、富士北麓地域を中心に外国人旅行者が増加。富士河口湖町の統計によると、16年に町内で宿泊した外国人観光客は54万4285人で、前年より約3割増えている。
 同課担当者は「県内全域で見るとホテルの平均稼働率は約50%だが、富士北麓地域の中規模以上のホテルは通年で高い稼働率を維持している」と指摘する。
 富士河口湖町観光連盟の山下茂理事長は「低価格帯から高価格帯まで幅広いホテルが増え、今後は競争が激化する。既存のホテルは個人を対象に、地域と連携した体験型の観光を提案するなど差別化を図る必要がある」と話している。

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