2019.3.28

東富士五湖道、効果3300億 あす開通30年 時短・物流を促進 

全線開通から30年を迎える東富士五湖道路の山中湖インターチェンジ=山中湖村山中

 富士北麓地域と静岡県内を結ぶ東富士五湖道路(18.0キロ)は、29日で全線開通から30年を迎える。全通によって国道138号の混雑緩和、御殿場市内までの所要時間の短縮につながった。中日本高速道路は「物流が良くなり製品出荷額などが増加した」と分析、30年間の山梨県内への経済波及効果を約3300億円と試算している。
 同社によると、1986年8月に富士吉田-山中湖インターチェンジ(IC)間の8.4キロが先行して供用開始。89年3月29日に山中湖-須走IC間の9.6キロが開通し、山梨と静岡がつながった。
 4年ごとの交通量では、上下線の1日当たりの平均通行台数は、初年の86年度は980台だったが、全線開通後の90年度は5881台に急増。高速道路が無料化された2010年度の1万5676台をピークに、14年度は9154台、18年度は8785台(昨年12月末現在)で推移している。
 富士河口湖町役場から御殿場市役所までの所要時間は、全線開通前が58分だったのに対し、全通後は34分で24分短縮した。山中湖村の国道138号の混雑度(12時間に通行できる最大の車両数に対する通行台数の割合)は、1988年の1.95から2015年は1.05まで低下した。同村にあるホテルマウント富士の河内清一朗総支配人は「国道138号はよく渋滞するので、急ぎたい時は東富士五湖道路を利用している。生活が便利になった」と話す。
 中日本高速道路は、沿線市町村の製造品出荷額が1986年の2620億円から2015年には5077億円に増えたことなどを踏まえ、山梨、静岡、神奈川の3県の経済波及効果を30年間で約5900億円と試算。このうち山梨への効果は約56%としている。
 30年が経過し、橋やトンネルなどの老朽化対策が課題。同社は「富士山噴火や地震時には避難路の役割も担う。維持管理を進め、安全性の確保に努める」としている。

広告
月別
年別