2019.4.17
五輪自転車ロード、県内入りは昼すぎ 暑さ対策課題

五輪コースを疾走する自転車。東京五輪で県内を通過するのは昼すぎとみられている(昨年9月)
自転車ロードレースは、男子が武蔵野の森公園(東京都府中市など)を出発し、道志、山中湖両村の区間を通り、富士スピードウェイ(静岡県小山町)にゴールする約244キロ。女子は男子とスタートとゴールが同じだが、静岡県の富士山麓の周回はカットされるため、距離は約147キロとなっている。このうち県内分の距離は男子が52.4キロ、女子が41.2キロ。
前回のリオデジャネイロ五輪(237.5キロ)同様、男子はゴールまで6時間程度かかる見通し。スタートから相模原市の国道413号の入り口までは約52キロで、順調にいけば1時間半から2時間程度で選手たちは道志村に入るとみられる。
県が募集しているボランティアは富士急行線富士山駅などで観光客の案内など、道志、山中湖両村が募集するボランティアはコース沿道で観客の誘導などを担う。いずれも屋外での立ち仕事になるため、道志村ふるさと振興課は「富士北麓地域は避暑地ではあるが、気温が30度を超える可能性もある。ボランティアの熱中症対策は課題の一つ」と位置付ける。
県はボランティアを対象に今後実施する研修で熱中症対策について指導する方針。道志村は村内にボランティア用のテントを設け、休息場所に使ってもらうほか、飲み物も用意するという。山中湖村オリンピック推進室の担当者は「どういった対策ができるか、大会組織委員会と調整したい」としている。

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