2019.4.22

シバザクラの名所復活へ 都留・富士急行線沿いの畑 

シバザクラの株を植える富士急行の社員や地元住民ら=都留市つる4丁目

 富士急行線都留市-赤坂駅沿いの畑で、名物となっていたシバザクラの眺望が復活する。畑の所有者だった都留市つる4丁目の奥脇潔さんが5年前に他界。妻の梅子さん(81)も高齢のため手入れを断念し、雑草が生えて荒れ地となっていた。車窓から見える名所を復活させようと、地元住民や富士急行の社員らが手入れを進めていて、3月にはシバザクラを植えた。
 奥脇さん夫婦がシバザクラの手入れを始めたのは2004年。畑の耕作面積を減らそうと、庭に咲いていたシバザクラを植えたのがきっかけだった。
 ハート形に彩られた景色は人気を集め、富士急行線の乗客の中にはシバザクラ目当ての人もいたという。電車が畑近くに差し掛かると、「運転士が速度を落とす気遣いもしていた」(富士急行社員)。
 シバザクラ復活の動きは、富士急行の運転士菊嶋仁さん(51)らの呼び掛けで3年前に始まった。運転士や車掌、地元住民らが「シバザクラ保存会」(酒井重昌会長)を結成し、畑の整備に着手。3月23日には社員ら約20人が休日を利用して集まり、約700平方メートルの畑にハート形となるように約4500株を植えた。5月上旬には見頃を迎えるという。
 酒井会長は「毎年楽しみにしていた人が多い。みんなで協力して今後もやっていきたい」と意気込んでいる。梅子さんは「もうシバザクラはおしまいだと思っていた。復活することはとても幸せ」と話している。

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