2019.4.25

クニマス再び故郷へ 秋田に30匹 

 山梨県は24日、県水産技術センター忍野支所で養殖したクニマス30匹を秋田県に送った。2017年に初めて10匹を貸したが寿命などで残り2匹になり、秋田県が追加貸与を依頼していた。25日から秋田県仙北市の田沢湖クニマス未来館で展示されるほか、県の試験場で飼育する。
 同支所によると、貸与するクニマスは体長15センチ、重さ30グラムの1歳魚。この日は同支所で3匹ずつビニール袋に入れ、トラックに搬入した。
 同支所では、これまでふ化した稚魚の1年後の生存率が3割にとどまっていたが、餌の改良で昨年は9割に向上。順調に成長していて、今回の追加貸与を決めた。
 秋田県水産振興センターの中林信康養殖部長は「山梨県の技術向上に感謝したい。慎重に飼育し、できるだけ長期間展示したい」と話した。
 クニマスは田沢湖の水質悪化で1940年ごろ絶滅したと考えられていたが、富士河口湖町の西湖で2010年に発見された。1935年に田沢湖から移された卵から生まれた個体の子孫が生き延びたとみられる。

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