2019.5.20

富士山保全、官民一体で イコモス国内委前委員長が講演 富士吉田

富士山をテーマに講演した西村幸夫さん=富士吉田・ホテル鐘山苑

 日本イコモス国内委員会の前委員長の西村幸夫さんは19日、富士吉田市のホテル鐘山苑で「世界遺産富士山の課題と展望」と題した記念講演をした。西村さんは「官民一体となって周囲の自然や景観の保全に取り組んでいく必要がある」と話した。
 西村さんは3月まで国内委員会の委員長を務めたほか、山梨、静岡両県の学術委員会の委員として富士山の文化的価値の調査に携わった。2013年に世界文化遺産に登録された富士山について「登ること自体が信仰という位置づけは珍しく、欧州の人々にはそういう感覚がない」と特殊性を紹介した。信仰の対象と芸術の源泉としての富士山の価値が世界に認められたことに「信仰と芸術の二つを兼ね備える世界遺産は世界的にも珍しい」と強調した。
 三保松原など静岡県側の景観改善の取り組みに触れ、「民間の理解を得なければ進まない。不公平感がないように、官民一体での取り組みが重要」と訴えた。世界遺産登録の流れとともに、登録の審査で重視される基準などの説明もあった。
 講演は国際ロータリー第2620地区山梨第1グループが開催した会合で行われ、郡内地域を中心とした会員約240人が西村さんの話に耳を傾けた。

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