2019.5.21

郡内織物、スーツ生地に 甲斐のテーラー注文販売 「軽い質感、通気性が特徴」

仕上がったスーツを手に取る小林佑輔さん(右)と渡辺竜康さん=富士吉田市下吉田4丁目

 オーダーメードのスーツを仕立てる紳士服店「ジョーカーズテーラー」(本店・甲斐市中下条)は、甲斐市と富士吉田市の店舗で富士吉田市の織物業者が織った生地を使用したスーツを販売している。郡内地域はネクタイ生地などで全国有数の織物の産地だが、同店によると、郡内織物を使ったスーツはほとんど出回っていないのが現状。カジュアルさや涼やかさが「メードイン富士吉田」のスーツの特徴で、同店の担当者は「スーツで郡内織物の魅力を伝えたい」と意気込む。
 ジョーカーズテーラーによると、スーツは質感が軽く通気性のあるキュプラや綿麻の素材で織った郡内織物の生地で仕立てている。一般的なスーツ生地はウールが主流だという。ビジネススタイルだけでなく、カジュアルにも対応しており、オーダーメードで生産する。
 同店は2017年11月、郡内の販売拠点を設けようと、富士吉田市内に出店。富士吉田店の小林佑輔さん(31)は「良い品質のスーツ生地を仕入れたい」と市内の織物業者を訪問するなどしたが、ネクタイや傘の生地を織る業者が中心で、「スーツに適した生地は見つからなかった」(小林さん)という。
 同市富士見5丁目の織物業「Watanabe Textile(ワタナベ テキスタイル)」が取り組みに共感し、スーツ生地の提供を快諾した。同社の渡辺竜康さん(43)は「スーツ生地に使ってもらえれば、自社で織る生地の可能性が広がる。産地が盛り上がるきっかけになれば」と期待を寄せる。
 小林さんは「紳士服を着る人が減ってきている。多くの人々にスーツや郡内織物の魅力を伝えたい」と話している。
 ジャケットとパンツのセットで5万9800円(税別)から。上下別の販売も受け付ける。問い合わせは富士吉田店、電話0555(28)4889。

広告
月別
年別